親なら知っておきたい、ことばと発達に関する25の用語
保育士や保健師、言語聴覚士と話すとき、親にとって初めて聞く言葉や理解すべき情報はたくさんあります。そこで、知っておくと役立つ「ことばと発達」に関する用語を分かりやすく整理しました。
保育士や保健師、言語聴覚士と話すとき、親にとって初めて聞く言葉や理解すべき情報はたくさんあります。そこで、言語発達の分野でよく使われる用語を整理し、それぞれの意味をより深く理解できるようにまとめました!
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話しことば(構音/発音)
専門家が「話しことば(構音)」と言うとき、それは単語を発するときに出す「音そのもの」を指しています。
例えば:「いぬ」という言葉は、「い」と「ぬ」の音から成り立っています。
子どもによっては、これらの音を聞き分けたり、覚えたり、正しく発音したりすることが難しく、ことばが聞き取りにくくなることがあります。発音の誤り(構音の誤り)がある場合、「さかな」を「たかな」と言ったり、「くるま」を「くゆま」と言ったりすることがあります。
すべての子どもは、成長の過程で発音の誤りを経験するものです。ことばの音を習得するのは段階的なプロセスで、通常は生後6か月頃の喃語(なんご)から始まり、6歳頃まで続きます。
耳にする発音の誤りの多くは、その年齢の子どもにとって「典型的」で自然なものです。
例えば:1歳児が「テレビ」とうまく言えなかったり、2歳児が「あか」を上手に発音できなかったり、4歳児が言いにくい言葉につまずいたりするのは、ごく自然なことです。
ことばの音を育てるのにより多くの時間やサポートが必要な子どももいます。まずはSpeech Blubsの簡易アセスメントをお試しください。お子さんの現在の発音発達の目安が分かり、地域の言語聴覚士などの専門機関に相談すべきかどうかのヒントが得られます。また、アプリ内には基礎的な音を楽しくインタラクティブに学び、練習できる素晴らしいアクティビティも用意されています。
言語(ことば)
「言語」とは、私たちが耳にしたり口にしたりする「言葉そのもの」を指します。名詞、動詞、形容詞など、あらゆる語彙が含まれます。
言語は大きく2つに分かれます。言葉の理解(受容言語)と、言葉の使い方・表出(表出言語)です。
理解する力と伝える力が発達する時期には個人差があり、「標準」の幅はとても広いものです。どちらか一方、あるいは両方に難しさを抱える子もいます。気になる場合は、Speech Blubsの簡易アセスメントを受けたり、地域の保健師や言語聴覚士に相談してみましょう。
Speech Blubsアプリには、お子さんの言語発達をサポートするための多彩なコンテンツが揃っています。
言葉の理解(受容言語)
子どもは、大人が言う言葉を聞くだけでなく、その意味を捉え、語彙を理解し、言葉のつながりを感じ取り、話し手が何を伝えようとしているかを理解する必要があります。
1歳を迎える頃には「おいで」のような簡単な1語の指示に従えるようになり、2歳で2つの段階からなる指示、3歳で3ステップの指示が理解できるようになります。4歳になる頃には、お話の内容や、形容詞・概念といったより複雑な言葉も理解できるようになります。
言葉の理解に難しさがある子どもは、指示に従うのが難しかったり、話を聞いていないように見えたり、何かをお願いしたときに間違えたりすることがあります。
言葉の表出(言葉を使う力)
子どもは言葉の意味が理解できるようになると、今度は自分からその言葉を使い、要求したり、嫌がったり、身の回りのことについて話したりするようになります。
1歳ではいくつかの単語を話し、2歳では約50語を使い、3歳頃には短い文章(2語文・3語文)を話し始めることが多くなります。4歳になる頃には、普段の会話のほとんどを文章で話し、初めて会う人にも言っていることが伝わるようになります。
表出言語に難しさがある子どもは、使いたい言葉がなかなか出てこなかったり、年齢に対して語彙が少なかったり、言葉の順序を間違えて話したりすることがあります。
ソーシャルスキル(社会性)
ソーシャルスキルとは、単に「こんにちは」「ばいばい」「ありがとう」と言えることだけではありません。順番を待つこと、感情に名前をつけて読み取ること、文字通りの意味と比喩の区別、対人コミュニケーション、やり取りの調整、声の大きさや話すスピードの調整、表情や身体の動きを読み取ることなど、多種多様な要素から成り立っています。
子どもたちは日々の経験を通じて、時間をかけてこれらのスキルを身につけていきます。自然と得意になる子もいれば、そうでない子もいます。生後12か月までに、アイコンタクトをとったり、微笑んだり、名前に反応したり、身近な人を認識できるようになります。2歳頃までは自分の感情に気づき始め、「自分」という独立した存在を理解していきます。3歳になると、相手の気持ちに気づき始め、順番を待つことができるようになります。そして4歳頃には、自分の感情を認識・理解し、少しずつコントロールできるようになります。
ソーシャルスキルは子どもの発達において非常に複雑な分野であり、感情や対人関係の好み・ニーズには(大人と同じように)大きな個人差があります。感情のコントロールや順番待ち、おもちゃの共有に苦労する子はたくさんいます。もし気になる様子があれば、日頃から様子を見守りつつ、保健師や言語聴覚士に相談してみることをおすすめします。

その他、よく使われる用語
モデリング(Modelling) – お手本となる言葉を使うこと。子どもがそれを聞き、覚え、やがて真似できるように促す関わり方です。
摂食嚥下障害(Dysphagia) – 食べることや飲むことに難しさがある状態を指す用語です。
般化(Generalization) – 療育や練習の中で身につけたスキルを、日常生活の中でも自然に使えるようになること。例えば、Speech Blubsアプリの中で覚えた「ねこ」という言葉を、本物の猫を見たときに言えるようになることです。
イントネーション(Intonation) – 話すときの声の高さ・低さの抑揚や変化のこと。
意味論(Semantics) – 言葉や文章が持つ意味のこと。
聴覚的短期記憶(Auditory memory) – 耳から入った情報(言葉、音、数字など)を脳にとどめておく力のこと。
音韻認識(Phonemic awareness) – 話し言葉を構成する個々の音を聞き取り、意識し、分解する能力のこと。例えば「バナナ」を「バ・ナ・ナ」と音ごとに分ける力などです。
構音/アーティキュレーション(Articulation) – 唇、舌、あご、口蓋(口の天井部分)などを動かして、ことばの音を作り出すこと。
口蓋(Palate) – 口の中の天井部分。前方の硬い部分(硬口蓋)と奥の柔らかい部分(軟口蓋)があります。
文法(Grammar) – 単語をつなぎ合わせて正しい文章を作るための言葉のルール。
流暢性の障害・吃音(Dysfluency) – 音や言葉を繰り返したり、引き伸ばしたり、言葉が詰まって出なくなったりして、なめらかな発話が途切れること。
滲出性中耳炎(Glue ear) – 鼓膜の奥に液体がたまることで起こる難聴・聞こえにくさのこと。
マカトン(Makaton) – 身振りやサイン、絵記号を組み合わせてコミュニケーションを助ける手法。
言語的推理力(Verbal reasoning) – 言葉を使って考え、問題を解決する力のこと。
声・音声(Voice) – 言語療法においては、その人の声の質、高さ、かすれ具合(気息性)、声の大きさなどを指します。
直接指導・直接療法(Direct therapy) – 言語聴覚士が子どもと1対1などで向き合い、特定の課題に焦点を当てて行う指導。子ども自身も練習していることを意識しています。
間接指導・間接療法(Indirect therapy) – 親や保育士、支援員などの身近な大人が、リラックスした遊びや日常会話を通じて行うアプローチ。子どもが訓練だと意識せずにコミュニケーション能力を伸ばせるように関わります。
標準化検査・フォーマルアセスメント(Formal Assessment) – 規定の手順に沿って行う検査。同年齢の子どもの基準データと結果(数値など)を比較することができます。
非標準的検査・インフォーマルアセスメント(Informal Assessment) – 言語聴覚士、保育士、保護者などが、標準化された検査にとらわれず、遊びや日々の活動の中で子どもの様子を観察し、評価すること。
語彙(Vocabulary) – その人が理解し、知っている言葉のまとまりのこと。
著者: El Robertson