言語聴覚士がよく使うテクニック
この記事では、言語聴覚士がよく実践しているテクニックをご紹介します。ぜひ、お子さんと一緒に練習する際にご家庭でも試してみてくださいね。
この記事では、言語聴覚士がよく実践しているテクニックをご紹介します。ぜひ、お子さんと一緒に練習する際にご家庭でも試してみてくださいね。
目次
- おうちでできる言語療法テクニック
- 選択肢を与える
- 独り言(セルフ・トーク)
- 並行トーク(パラレル・トーク)
- モデリング(お手本を見せる)
- もちろん、ゆっくり話すこと
- 言い直し・拡充(エクスパンション)
- 短い文でシンプルに伝える
- オープン・クエスチョン(開かれた質問)をする
- サボタージュ(ちょっとしたいたずら)
- 視覚的なサポート(ビジュアル)
- あえて少し待たせる(おあずけ)
- 待つ時間をつくる
- おかしな言葉や文を使う
- 子どもの興味に合わせる
- ポジティブな褒め言葉(肯定的な強化)
- 繰り返し(リピティション)
- 手話やジェスチャー
- 歌を歌うこと
- 迷ったら、言語聴覚士に相談しましょう!
おうちでできる言語療法テクニック
ご家庭で言語療法の練習をする方法については、以下の動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=gABaMAcNoQA
選択肢を与える
「ブロックとねんど、どっちで遊びたい?」
お子さんに選択肢を与えることは、やる気を引き出すだけでなく、言葉の発達や自分で決める力を育むことにもつながります。
独り言(セルフ・トーク)
セルフ・トークとは、大人が自分の行動や見ているもの、感じていること、聞いていることをそのまま言葉にして実況するテクニックです。例えばセッション中、言語聴覚士は「引き出しから絵カードを取り出すよ…」「レゴでタワーを作るよ」などと声に出して説明します。
並行トーク(パラレル・トーク)
パラレル・トークとは、主にお子さんがしていること、感じていること、聞いていることを言葉にしてあげることです。(「わあ、おもちゃで遊んでいるんだね…」「お豆をもぐもぐ食べてるね」など)
モデリング(お手本を見せる)
お子さんが特定の音や言葉を練習しているときは、ただ「言ってごらん」と指示するのではなく、大人が言わせたい言葉のお手本を見せてから、真似してリピートしてもらいましょう。
もちろん、ゆっくり話すこと
お子さんのコミュニケーション能力を伸ばす練習をするときは、お子さんがしっかり理解して真似できるように、ゆっくりとしたペースで話しかけましょう。
言い直し・拡充(エクスパンション)
お子さんが話した言葉に、単語を1〜2語足して正しい文章のお手本を示す方法です。例えばお子さんが人形を指さして「お人形、おおきい」と言ったら、「そうだね、お人形がおおきいね」と返してあげます。
短い文でシンプルに伝える
お子さんの言葉を広げるときは、短く分かりやすく簡潔に伝えることが大切です。シンプルさが一番の鍵になります。「〇〇ちゃんは、一番クリーミーで美味しいカップケーキを作るのが大好きなんだね」と言う代わりに、「〇〇ちゃん、カップケーキ作りが大好きなんだね」と言ってみましょう。
オープン・クエスチョン(開かれた質問)をする
「はい/いいえ」だけで答えられる質問ではなく、もっと言葉を引き出せるような開かれた質問をしてみましょう。「これ青色?」と聞く代わりに、「お皿は何色かな?」と聞いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=jzR-3NfU1S8
サボタージュ(ちょっとしたいたずら)
お子さんと遊んでいるときや、毎日のルーティンの中でこの方法を取り入れてみましょう。例えば朝ごはんのとき、シリアルと牛乳と一緒にあえてフォークを渡してみます。そして、お子さんが「スプーンちょうだい」と言ってくるのを待ってみましょう。
視覚的なサポート(ビジュアル)
言葉をリピートさせるのも素晴らしいですが、言葉と一緒に写真や絵を見せてあげると、お子さんのやる気がさらに高まり、脳の発達にも良い刺激になります。
あえて少し待たせる(おあずけ)
言語聴覚士は、子どもが言葉を使っておねだりできるように、お気に入りのおもちゃや物をあえてすぐに渡さないことがあります。お子さんが欲しいものを指さしたら、真似できるように言葉のお手本を聞かせてあげましょう。(「ボールが欲しいの?『ボールちょうだい』って言えるかな?」など)
待つ時間をつくる
お子さんに質問を投げかけたり、言葉のリピートを促したときは、返答を焦らず数秒間じっくり待ってあげましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=X8x9jIcojtM
おかしな言葉や文を使う
おかしな文を言うことに意味があるの?と思うかもしれません。でも実は、言語聴覚士はお子さんの発音スキルをさらに刺激するために、あえておかしなフレーズを使うことがあります。(「ちいさなクモさんが、お靴を買いに東京へ行ったよ」など)。
子どもの興味に合わせる
お子さんのリードに合わせるとは、普段どんな遊びが好きかをよく観察し、その興味のあるものを使って言葉のやりとりや練習に導くことです。
ポジティブな褒め言葉(肯定的な強化)
言葉や文を正しく言えたときに褒めてあげるのはもちろん素晴らしいことですが、自信をつけさせてもっと練習したくなるように、挑戦したこと自体もたくさん褒めてあげましょう。
繰り返し(リピティション)
何度でも言いますが、繰り返しは子どもが言葉やスピーチのスキルを練習する上で最高のメソッドです。もし言葉や文を間違えてリピートしたら(例:「うさぎ」を「うしゃぎ」と言った場合など)、正しく言い直したお手本を聞かせて、もう一度真似させてあげましょう(「うさぎ、だね。『う・さ・ぎ』って言ってみよう」など)。
手話やジェスチャー
ジェスチャーや手話は言葉の発達を助けることができるため、言語聴覚士はセッション中にお子さんがよりスムーズにコミュニケーションを取れるよう、サインを取り入れることがあります。
歌を歌うこと
私自身、歌うことが大好きなので少し偏見があるかもしれませんが、お子さんと一緒に歌うのは楽しいだけでなく、リズムや韻を学び、語彙力を広げるのにも役立ちます。ぜひ気軽に試してみてくださいね。
迷ったら、言語聴覚士に相談しましょう!
言語聴覚士に相談すべきかどうか迷っているなら、ぜひ相談してみることをおすすめします。専門的な言語療法のテクニックはきっと力になります。「様子を見よう」と先延ばしにしていると、周りのお子さんとの差が開いてしまうこともあります。
まだ迷っている方は、Speech Blubsをダウンロードして簡単なスクリーニング評価を受けてみてください。言語聴覚士の協力を得て作られており、お子さんのことばの発達状況をしっかり把握するのに役立ちます。小児向けの言語療法の代わりにはなりませんが、家庭での練習をスタートし、楽しく発話練習を重ねるにはぴったりのアプリです。ぜひ今すぐ始めてみましょう!
この記事の参考文献・リソースはこちら。
著者: Anne-Elisabeth Germain