偏食や食べ物への拒否感(フード・アバージョン)に向き合う方法

ここでは、食べ物への拒否感や偏食にどう向き合うかについて基本的な概要をご紹介します。もしお子さんの食事に問題がある場合は、言語聴覚士によるセラピーを受けることを強くおすすめします。また、...

偏食や食べ物への拒否感(フード・アバージョン)に向き合う方法

ここでは、食べ物への拒否感や偏食にどう向き合うかについて基本的な概要をご紹介します。もしお子さんの食事に問題がある場合は、言語聴覚士によるセラピーを受けることを強くおすすめします。なお、すべての言語聴覚士が摂食指導に対応しているわけではないため、事前に調べたり問い合わせて確認したりする必要があります!

偏食と食べ物への拒否感のサインとは?

20%〜50%の子どもが、親から「偏食(好き嫌いが多い)」だと思われています。ある日はバナナが大好きだったのに、次の日にはオエッと吐き出してしまうこともあるかもしれません。でも、悩んでいるのはあなただけではありません。それが単なる一時的な好き嫌いなのか、それとも本格的な食べ物への拒否感に向かっているのかを見極めることが大切です。

では、食べ物への拒否感の主なサインとは何でしょうか? 症状の重さには幅があり、すべての子どもに現れるわけではありません。

  1. 食べ物が口に入った瞬間にオエッとなる(えずく)。
  2. 口を固く閉じて、スプーンやフォークを入れさせない。
  3. 噛んだり歯茎ですりつぶしたりせずに、食べ物をそのまま吐き出す。
  4. 食事の時間にかんしゃくを起こす。
  5. 食べるのにものすごく時間がかかる、または全く食べようとしない。
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これを読んで、「うちの子も毎晩そうなんだけど、どうすればいいの?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。まずおすすめしたいのは、セラピストがセッションで行うのと同じ方法で食べ物にアプローチすることです。食べ物への過敏さを和らげるには、段階を踏む必要があります。お子さんの食事に新しい食べ物を取り入れるときは、次のステップを【順番通りに】進めてみてください。

新しい食べ物を紹介するステップ

  1. まずは触らせてみる。この段階では、まだ口に入れる必要はありません。口の近くに持っていく前に、まずは手で触れられるようになることが先決です。
  2. 触れるようになったら、においを嗅がせてみる。手に持たせて、どんなにおいがするか言葉にしてもらいましょう。お子さんが表現したにおいや、「どんな味がしそうか」という予想をメモしてみるのもおすすめです。
  3. においを嗅いだら、少し舐めてみる。この時点でも、口の中に入れたり噛んだりする必要はありません。多くのお子さんがこの段階で嫌がることがありますが、心配いりません。その場合は前のステップに数日間戻ってから、もう一度試してみましょう。
  4. 舐められるようになったら、いよいよ口に入れてみる。ここでも、噛んだり飲み込んだりする必要はありません。もし自分から噛みたがったら、大いに応援してあげてください!そうでない場合は、出しても構いません。「次は噛んでみようね」というのを次の目標にしましょう。
  5. 最後のステップは、噛んで飲み込むこと。最初はオエッとなることがあっても驚かないでください。これもごく普通の反応です。無理強いせず一度引いて、また後で試してみましょう。

子どもが全く食べないときはどうすればいい?

子どもはお腹が空けば食べます。無理やり喉に押し込もうとして、親も子もストレスを溜める必要はありません。体重が増えて順調に成長している限り、必要な栄養は足りています。場合によってはサプリメントなどでビタミンを補う必要があるかもしれませんが、それは小児科医に相談してみましょう。

1. 役割分担をする

親には子どもに食事を提供する責任があります。そして、お子さん側にも責任があります。

  • 親が決めるのは「何を」「どこで」「いつ」食べさせるか。
  • 子どもが決めるのは「それを食べるかどうか」、そして「どれだけ食べるか」です。

2. 年齢に合った多様な食べ物を出す

食事のときには、野菜、果物、タンパク質、炭水化物など、さまざまな種類の中から選べるようにしましょう。家族のメニューをお子さんの好きなものだけに絞る必要はありません。子どもが新しい食べ物を口にするまでには、最大で15回ほど食卓に出す必要があることもあります。

3. 高カロリーな飲み物を控える

ジュースや清涼飲料水、牛乳などでカロリーを摂りすぎていると、せっかくの食事を食べられなくなることがあります。飲み物を飲みすぎると、食事をしっかり食べられなくなってしまいます。

ジュースは1日約120ml、牛乳は約700mlまでに抑えましょう。子どもには炭酸飲料はおすすめできません。詳しくは、かかりつけの小児科医にご相談ください。

4. 食事のスケジュールを決める

成長期の子どもにとって、食事もおやつも栄養面でとても大切です。朝食、午前の補食、昼食、午後のおやつ、夕食、寝る前の軽食と決まったスケジュールを作ることで、2〜3時間ごとに食べ物がもらえることがわかり、お腹が空いたままにならないという安心感が生まれます。決まった時間以外には食べ物を与えないようにしましょう。

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もし子どもが食事やおやつを食べないことを選んだら、数時間後の次の時間まで待たせましょう。食べるのを嫌がっても、無理のない範囲で、家族のほとんどが食べ終わるまでは食卓に座らせておきます。わが家でも3歳の娘にそうしています!

5. 食事の時間を楽しく心地よいものにする

子どもに食事を与えるときは、食事の環境を常に考慮することが大切です。楽しい会話を心がけ、食事スペースは清潔で明るくし、気が散るものを減らしましょう。食事の時間はテレビを見たり口論したりする時間ではありません。わが家でも、特別な日でない限り食事中にテレビを見ることは禁止しています!

6. 食べ方のこだわりを尊重する

誰にでも食事のこだわりはあるものです。子どもは、三角に切って耳を落としたサンドイッチなら食べるのに、四角く切って耳がついたままだと食べないことがあります。ブロッコリーの房の小さな部分は食べても、茎は避けることもあるでしょう。

今日食べたものが、明日も食べられるとは限りません。日によって同じ食べ物でも反応が違うことがあると理解しておくことが大切です。食べないからといって、すぐに別の代わりの食事を用意するのはやめましょう。

7. 何でも作ってあげる「短時間調理人」にならない

母親として、これが難しいのはよく分かります。でも、食事やおやつに用意したものを子どもが嫌がったり、食べてくれそうになかったりしても大丈夫です。子どもが食べるお気に入りのものを作るために、再びキッチンに戻って料理したくなる誘惑をグッとこらえましょう。

もし食事やおやつを拒否しても、数時間後には次の食事がありますし、それまで待つことができます。自分で食べないことを選んでお腹が空けば、次に用意されたものを食べてくれる可能性が高くなります。

8. いつもデザートを出すのはやめる

毎食、あるいは毎日必ずデザートを出す必要はありません。デザートを用意するときは、次の点に気をつけてみてください。

  • デザートの前に食事を全部食べるよう無理強いされると、子どもはお腹がいっぱいになっていても、結局デザートだけは食べてしまいがちです。
  • 子どもがご飯を食べないからといって、デザートを取り上げるのは解決策になりません。デザートが栄養のある食べ物よりも「価値があるもの」だと認識してしまい、一生の食習慣に悪影響を与えることがあります。
  • デザート目当てに食事を急いでかき込んでしまう場合は、最初から食事と一緒にデザートを出してみるのも手です。

お子さんが健康的な食事を楽しみ、より良い食習慣を身につけられるよう、ぜひこれらの方法を試してみてください。毎日の献立作りがぐっと楽になり、食事時のバトルも減って、家族みんなが健康的な食事と元気な子どもたちの笑顔に出会えるはずです。

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