早期リテラシースキルとその伸ばし方

この記事の内容:読解力・理解力とは?なぜ大切?幼い頃からの読み聞かせ、理由を添えて質問に答える、「なぜ」「どうして」の質問で推論する力を育てる...

早期リテラシースキル

この記事の内容

  • 読解力・理解力とは?なぜ大切?
  • 幼い頃から絵本を読み聞かせる
  • 理由を添えて質問に答える
  • 「なぜ」「どうして」の質問で推論する力を育てる
  • 新しい言葉をできるだけ何度も繰り返す
  • 自信を持って関わりましょう

リテラシー(読み書き能力)とは、単に読んだり書いたりできること以上のものです。理解すること、聞くこと、話すこと、綴ること(文字を書くこと)、そして語彙力まで含まれます。このいずれかに苦手さがあると、スペリングや漢字のテスト、言葉での表現、文章作成といったリテラシーに関わる活動でつまずいてしまいます。毎週の小テストが子どもにとって悪夢のようになってしまうのは、よくあることです。

残念ながら、この分野で苦戦している子どもたちは、苦手なスキルを使おうとするときにやる気を失ってしまうため、「怠けている」「やる気がない」とレッテルを貼られがちです。私は高校生とも関わっていますが、日常的にこうした光景を目にします。例えば、5段落のエッセイを書く課題を出しても、提出できずに単位を落としてしまう子がいます。それは「やりたくない」からではなく、リテラシーの領域における困難さが原因で「書くことができない」からなのです。

この記事では、リテラシーの重要な要素とそれがカバーする範囲、そしてお子さんの力を伸ばすための実践的な工夫についてご紹介します。

読解力・理解力とは?なぜ大切?

読解力・理解力(コンプリヘンション)とは、ごく簡単に言えば、話されたことや書かれたことを理解する力です。情報を理解するのが難しい子どもは、あらゆる学習の場面で苦労してしまいます。情報を吸収できず、問題解決が難しくなり、自分の考えを効果的かつ明確に伝えることができなくなってしまいます。

幼い頃から絵本を読み聞かせる

サラ・タンティロ著『The Literacy Cookbook』によると、経済的に恵まれた家庭の子どもは、低所得家庭の子どもに比べて1時間あたり1,500語以上も多く言葉を耳にしています。これは4年間で3,200万語もの差に相当し、幼い頃からの読み聞かせが非常に重要である理由を物語っています。

これは、私が個人向けの言語療法を担当するすべての保護者の方にお伝えしている最も大切なアドバイスです。とにかく読んであげてください。文字を指差してもらったり、言葉をリピートさせたり、読んだ内容について質問したりしてみましょう(例:「妖精はどこへ行ったのかな?」など)。こうした質問や語彙に触れる活動が、子どもの理解力を高める手助けになります。

理由を添えて質問に答える

子どもの理解力を育むもう一つの方法は、考えや理由を説明してあげることです。お気持ちはよく分かります。我が家の幼児もまさに「なんで?」の時期です。長い1日の終わりには、「ママがそう言ったから!」と答えてしまいたくなります。それでも言語聴覚士としての自分が、深呼吸をして「ちゃんと理由を説明してあげて」と語りかけてきます。

説明することがなぜこれほど重要かというと、単純に短く答えるよりも、はるかに多くの言葉を使うことになるからです。子どもに詳しく説明すればするほど、子どもはさらに質問をするようになります。それは理解力が伸びているサインです!

「なぜ」「どうして」の質問で推論する力を育てる

理解力を伸ばすもう一つのアプローチは、「推論する力」を育てることです。推論のスキルには、予測すること、問題を解決すること、関連づけて考えることなどが含まれます。絵本を読んでいるときや会話をしているときに、「この女の子はどんな気持ちだったのかな?」「この後どうなったと思う?」といった質問を投げかけてみてください。

例えば、私の娘が『ガーフィールド』を観ていたときのことです。

映画の中で、オーディが飼い主によって玄関先に置き去りにされ、少しうろうろした後に横たわるシーンがあります。大人であれば、オーディが飼い主に見捨てられてとても悲しんでいるのだと推測できます。すると娘は間髪を容れずに、「ママ、わんちゃんすごく悲しそう」と言って泣き出しました。こんなに幼い頃から共感を示せることに驚かされました。

同時に、娘の反応にも驚きました。そこで、なぜオーディがそんなに悲しんでいると思うのか聞いてみたところ、「ママがいなくなっちゃったから」と答えました。「なぜ」を自分の言葉で説明できたことこそが、推論する力が育っている証拠です。映画の中で言葉で直接説明されていなくても、オーディの行動から悲しんでいることを読み取れたのです。

お子さんが娘と同じような反応をしなくても大丈夫です。日常のあらゆる場面を、この大切なスキルを育てるチャンスとして活用できます!

新しい言葉をできるだけ何度も繰り返す

最後に、理解力を伸ばすもう一つの方法は、子どもが触れた言葉を繰り返し復習し、定着させることです。まずは、お子さんがその言葉を実際に「発音できる」か確認することから始めましょう。不明瞭に発音している言葉は、読み書きの際にもうまく使いこなせません。就学前教育から文字を書く準備段階の指導が始まることを考えると、早すぎるということは決してありません。

自分の子どもや生徒たちには、私が言葉を言ってから、それを繰り返して言ってもらうようにしています。しっかりと理解できているか確かめるため、これを「3回」繰り返します。その言葉をできるだけ頻繁に使い、触れるたびに発音がより明瞭になっているかを見守ります。

なお、特定の発音(構音)は一定の年齢になるまで発達途中の場合があります。それでも、よく使う言葉を3回言ってあげることで、子どもはお手本を聞くことができ、どのような発音が求められているかを学ぶことができます。

自信を持って関わりましょう

情報がたくさんあって、リテラシースキルの最初のステップだけでも圧倒されそうに感じるかもしれません。でも焦る必要はありません。ご自身の力に自信を持ってください。きっと、ここに書いた提案のいくつかは、すでに実践されているはずです。もししていなくても、紹介した中から「1つだけ」選んで、まずはそのスキルから始めてみてください!大切なのは、情報を小さく分けて、一歩ずつ進めることです。

私のおすすめは、まずは語彙を増やすことから始めることです。寝る前に少なくとも5分間読み聞かせをして、どんな絵が見えるか質問しながら、今どのくらい理解できているか確かめてみましょう!そこから、もっと分かりやすくかみ砕いて説明すべきか、あるいは少し難易度を上げて推論の質問をしてみるか、調整していけます。すぐに、お子さんのスキルがぐんぐんと伸びて花開くのを実感できるはずです!

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幼い頃から読書に親しむことが、小学校へのスムーズな適応につながることをご存知でしたか?それだけでなく、語彙力、書く力、そして言葉で表現する力も育ちます!詳しくは、読書(読み聞かせ)についての次回の記事をご覧ください。

リテラシーに関するシリーズの最後のブログ記事では、リテラシーの定義をご紹介し、その他のリテラシー要素を解説しながら、お子さんの力を伸ばすために今すぐ実践できる簡単で役立つ戦略をお届けします。

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