てんかんと言語発達
これまで多くの研究が行われてきた疾患の1つにてんかんがあります。研究を通じて、てんかんが言葉や言語の発達に影響を与えることが明らかになっていますが、その程度はてんかんの種類や重症度、原因によって異なります……
これまで多くの研究が行われてきた疾患の1つにてんかんがあります。研究を通じて、てんかんが言葉や言語の発達に影響を与えることが明らかになっていますが、その程度はてんかんの種類、重症度、原因によって大きく異なります。
てんかんは言語にどのように影響する?
幼少期の早い段階でてんかんを発症すると、脳の正常な発達が妨げられ、通常とは異なる経過をたどることがあります。そのため、定型発達のお子さんのように言葉や言語をスムーズに学習したり定着させたりすることが難しくなる場合があります。
これは、左半球から起こる部分てんかん(局在関連てんかん)で特によく見られます。脳の左半球は言語発達を担っているため、この領域に問題が生じると、表出言語(話す言葉)や受容言語(聞いて理解する言葉や読んで理解する言葉)に遅れが出やすくなります。こうしたケースでは、話す頻度が減り、同年代のお子さんと比べて「物静か」に見えることがよくあります。また、言葉の音を正しく発音したり文字を読んだりすることが難しくなるため、やがて読み書きへの影響にまで広がることもあります。
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てんかんとは?
全般てんかんの多くは、言語を含むさまざまな機能に非特異的な影響を及ぼします。一方で、言葉の障害に関して明確なパターンを示すてんかんもあります。その1つが「失語症」と呼ばれる状態です。失語症は、言語や象徴的な処理機能の後天的な障害です。つまり、失語症と診断された人は、言葉を理解したり表現したりする能力を失ってしまいます。失語症には、失われた機能の種類に応じて多くの詳細な分類があります。通常、失語症と診断される人は、発症前には正常な言語機能を身につけていたと考えられます。失語症は脳卒中を起こした成人に多く見られますが、てんかん発作を起こすお子さんにも見られることがあります。
部分てんかんのある人の中には言葉の理解に問題があると訴える方がいますが、こうした症状は誤認されてしまうことがほとんどです。例えば、理解力に問題があるとされるお子さんは、「集中していないから理解できていないだけだ」と思い込まれ、注意欠如と誤診されてしまうことがあります。
また、注意力の低下や記憶障害も、てんかんの診断に伴って現れやすい症状です。そのため、軽い発作を起こしているお子さんが頻繁に誤診されてしまうのも無理はありません。これらの特徴はさまざまな診断名に当てはまる可能性があるため、気になる様子が見られる場合は、かかりつけの医師に相談することがとても大切です。
軽度の発作のサイン
中等度から重度の発作は、通常けいれんを伴うため、誰の目にも明らかなサインとして気づくことができます。しかし、目立った症状が現れない軽度の発作も存在します。これには以下のようなものが含まれます:
- 一時的な混乱やもうろう状態
- 一点を見つめてボーッとする(凝視)
- 手足のコントロールできないピクピクとした動き
- 意識や反応の消失
- 恐怖、不安、デジャブ(既視感)などの認知的・感情的症状
医師は、症状と重症度に応じててんかんを局在性(焦点性)または全般性に分類します。焦点発作(部分発作)は、脳の一部分の異常な電気活動によって引き起こされます。焦点発作は、意識障害を伴う場合と伴わない場合があります:
- 意識減損を伴う焦点発作(複雑部分発作)。意識や反応の変化、あるいは消失を伴う発作です。宙を見つめて周囲の呼びかけに普段通り反応しなくなったり、手をこすり合わせる、口をもぐもぐさせる、飲み込む、同じ場所をぐるぐる歩き回るといった無目的な反復動作(自動症)を行うことがあります。
- 意識減損を伴わない焦点発作(単純部分発作)。感情が変わったり、ものの見え方、におい、感触、味、音の感じ方が変化したりしますが、意識は失われません。また、手や足などの体の一部が不随意にピクッと動いたり、チクチクする感覚、めまい、光の点滅が見えるといった感覚症状が突然現れることもあります。
焦点発作の症状は、偏頭痛やナルコレプシー、精神疾患などの他の神経系疾患と見誤られることがあります。
全般発作は、脳の広範囲または全体が巻き込まれる発作です。全般発作には主に以下のような種類があります:
- 欠神発作(小発作)。以前は小発作とも呼ばれ、お子さんによく見られます。宙を見つめてボーッとしたり、まばたきや口をペチャペチャさせるようなわずかな身体の動きが特徴です。短時間の間に発作が群発することがあり、一時的に意識が途切れます。
- 強直発作。筋肉が突っ張り、硬直する発作です。通常、背中や腕、脚の筋肉に影響が現れ、地面に倒れてしまうことがあります。
- 脱力発作。ドロップアタックとも呼ばれ、筋肉の緊張が一瞬で失われるため、突然その場に崩れ落ちたり転倒したりします。
- 間代発作。筋肉がリズミカルに繰り返しガクガクと震える発作です。通常、首や顔、腕によく見られます。
- ミオクロニー発作。手や足が一瞬ビクッと短く跳ねるように動く発作です。
- 強直間代発作(大発作)。以前は大発作として知られ、てんかん発作の中で最も劇的なタイプです。突然の意識喪失、全身の硬直と激しいけいれんを引き起こし、時には失禁したり舌を噛んでしまったりすることがあります。
お子さんに上記のような症状が見られる場合は、発作が起きているかどうかを確かめるために、小児神経科医などの専門医による診察を受けることが重要です。診断がついた場合、発作は投薬や食事療法によって治療・管理できることが分かっています。
著者: Stacie Bennett