家庭でできる言語療法アクティビティ:フルーツポンチ・フルーツサラダ作り
おうちでできる言語療法アクティビティ?それって具体的にどういうこと?いつおうちでやればいいの?どんな活動が一番効果的?子どもとのお料理も含まれるの?
おうちでできる言語療法アクティビティ?それって具体的にどういうこと?いつおうちでやればいいの?どんなアクティビティが一番効果的?子どもとのお料理も含まれるの?
子どもとのお料理のような毎日の家事やお手伝いは、工夫次第で言葉を促す絶好のチャンスになります。このブログでは、簡単なフルーツサラダを作りながら、お子さんの言葉と発達をぐんと伸ばす方法をご紹介します。おいしく楽しく学びましょう!
1. 語彙(ボキャブラリー)を増やす
フルーツサラダを作るのに必要なものをすべて、お子さんの手が届き、はっきりと見える場所に出しておきます。お子さんにその名前を言ってもらい、言葉が出てこないときは手助けしてあげましょう。
2. グループ分け(カテゴリー)の名前を覚える
フルーツサラダを作るときには、主に2つのグループ(カテゴリー)を使います:
- くだもの
- 調理器具
この違いをお子さんに教えてあげて、さらに細かく分けてみましょう。色や形ごとにくだものを分けてみるのはいかがですか?お子さんが知っている名前と、まだ知らない名前に分けるのもおすすめです。想像力を発揮する絶好のチャンスです!
- 「丸いくだものをここに集めようね」
- 「赤いくだものをここに置いてくれる?」
- 「包丁はどこに置こうか?」

3. 考える力を引き出す
「今日は何をすると思う?」このようなシンプルな質問でも、言葉や思考力を育む素晴らしい機会になります。お子さんが答えるのに困っていたら、ヒントを出して一歩ずつ手助けしてあげましょう:
- 「くだものはどうするんだっけ?」
- 「包丁は何に使うかな?」
- 「ボウルはどうする?」
- 「じゃあ、くだものを切ってボウルに入れるってことは、何を作っていると思う?」
4. 指示を聞いて行動する(指示理解)
これは、お子さんが「トレーニングをしている」と意識することなく、指示を正しく聞く練習ができる最高のアクティビティです。簡単なことから始めて、少しずつ難易度を上げてみましょう:
- 「りんごを取ってくれる?」
- 「りんごとバナナを取ってくれる?」
- 「バナナのあとに、りんごを取ってね」
- 「りんごを渡して、そのあとバナナの皮をむいてゴミ箱に捨ててね」
さらに少し複雑にして、次のような指示でお子さんにチャレンジしてもらうこともできます:
- 「黄色くないくだものを取ってくれる?」
- 「バナナを2本、でもりんごは1個だけちょうだい」
- 「大きい包丁と、青くて小さいスプーンを取ってね」
5. 順番こ(ターンテーキング)をする
ずっと一方的に指示され続けるのは誰でも嫌なものです。実際、子どもたちは自分が「指示を出す側(リーダー)」になるのが大好きです。その気持ちを活かして、「今度はお母さん(お父さん)に指示を出す番だよ」と交代してみましょう。
この方法では、大人が「ちょっぴり間違えてみせる」と大きな効果があります。指示に従うときにわざと失敗して、お子さんに訂正させてみましょう。指示がわかりにくかったら、大げさに困った顔をして「もっと詳しく教えて」と頼んだり、うまく言えないときは助けてあげたりしてください。
6. 文章を作る
使っているアイテムの中からお子さんに1つ選んでもらい、その言葉を使って文章を作ってもらいましょう:
- 「りんごは丸いね。」
- 「この包丁はよく切れるよ。」
- 「りんごは好きだけど、バナナは好きじゃないな。」
- 「ぼく(わたし)はフルーツサラダを作っているよ。」
アイテムの名前だけに限定する必要はありません。文章作りに必要な様々な種類の言葉を投げかけてみましょう:
- 「フルーツサラダを作るのは楽しいね。」
- 「ママがバナナを切っているよ。」
- 「フルーツサラダを作ったあとで、みんなで食べようね。」
少し大きなお子さんならさらに一歩進めて、2つの指定された単語を1つの文に入れてもらいましょう:
- 「ママはくだものが好き。」
- 「ぼく(わたし)はバナナがあまり好きじゃないな。」
自分で文章を作るのが難しい場合は、文の途中まで言ってあげて、続きをお子さんに完成させてもらうとよいでしょう:
- 「りんごは赤くて、バナナは……黄色いね。」
- 「包丁を使って……りんごを切るよ。」
7. お料理をしながら文を復唱する
いつものお料理などのルーティンの素晴らしいところは、お子さんの記憶力を刺激し、発話の上達に役立てられる点です。フルーツサラダを作りながら、「よく聞いててね」とお子さんに伝えてから文を言います。そして、それを一言一句そのまま真似して言ってもらいましょう。簡単すぎるようなら、文を長くして難易度を上げられることも覚えておいてください:
- 「バナナを切っているよ。」
- 「黄色いバナナを切っているよ。」
- 「一番大きい黄色いバナナを切っているよ。」
- 「一番おいしそうな、大きい黄色いバナナを切っているよ。」
- 「お腹がすいたから、一番おいしそうな大きい黄色いバナナを切っているよ。」
8. 考える力と社会性を育てる
毎日の家事や楽しいアクティビティは、お子さんにいろいろと問いかける絶好のチャンスです。フルーツサラダ作りというシンプルなお手伝いでも、深く考え、自分なりの答えを導き出すきっかけになります:
- 「小さなお友達は包丁で遊んでもいいのかな?どうして?」
- 「もし包丁で指を切っちゃったら、どうすればいい?」
- 「包丁で遊んだら怒られると思う?どうしてかな?」
私たちはこれを「学びの瞬間(ティーチャブル・モーメント)」と呼んでおり、言葉の発達だけでなく、総合的な成長にとっても非常に効果的です。

9. お互いにお話をしてみる
これはアクティビティの最中や終わった後にできます。順番にお話を伝え合い、どれだけしっかり聞いて内容を覚えているか、お互いに質問し合ってみましょう。
お子さんがうまく話せないときは、ヒントを出して手助けしてあげてください。できるだけ自由に想像力を働かせましょう!新しい言葉をたくさん使えれば使うほど効果的です。
10. やったことを振り返る
アクティビティが終わったら、お子さんと一緒に座り、記憶や思い出す力を試すために、何をしたか順番に説明してもらいましょう。思い出せないところは助けてあげたり、お子さんが話してくれた内容について質問したりしてみましょう。また、ときどき「とぼけて」みせて、もっと詳しく説明させるのもおすすめです:
- 「あれ、りんごとバナナ、どっちを先に切ったんだっけ?」
- 「包丁を持ったとき、ママ(パパ)なんて言ったっけ?」
お子さんが学齢期(小学生以上)なら、さらに一歩進めて、何が起こったのかを紙に書いてもらい、それを声に出して読んでもらうのもよいでしょう。
フルーツサラダから広がる言葉の世界!
どんな日常のアクティビティでも言語療法として活用できます。Speech Blubsアプリと組み合わせれば、親子でさらに楽しく言葉を育むことができます。気になることや疑問がある場合は、お近くの言語聴覚士に相談して、次の一歩を見つけてみてください。
著者: Natalie Barnes