子どもの記憶力を高める方法
短期記憶と長期記憶は、とても興味深いテーマです。その一部である「聴覚的記憶」は、耳で聞いたことを理解する上で重要な役割を果たします。研究によると…
短期記憶と長期記憶は、とても興味深いテーマです。その一部である「聴覚的記憶」は、耳で聞いたことを理解する上で重要な役割を果たします。ある研究によると、子どもが教室で受け取る情報の80%は聴覚からの情報です。そのため、お子さまが耳から入る情報を処理し保持するのが苦手な場合、授業で提示される情報を覚えることだけでなく、普段の会話にも支障が出てしまうことがあります。
練習すればするほど、学びも深まります!お子さまと楽しく魅力的に言葉を学べるSpeech Blubsアプリをぜひお試しください。
さらに、聴覚的記憶に課題があるお子さまは、以下のような分野でもつまずきを見せることがあります。
一般的に、聴覚的記憶の困難さは生涯にわたって続く傾向があります。だからこそ、早期に支援を受け、お子さま自身が自分の苦手な部分を理解し、記憶の問題をどのように補っていけばよいかを学ぶことが大切です。
https://www.youtube.com/watch?v=VzIOxF7teeE
こちらの動画「聴覚的記憶力を高める方法」をご覧ください
記憶に影響を与える要因と目安
記憶力に影響を与える可能性があり、注意深く見守るべき他の要因もあります。
聴覚的記憶には、子どもの年齢に応じた発達段階があります。以下の表は、それぞれの年齢のお子さまが数字や連続した言葉をどの程度覚えられるのが自然かを示したものです。お子さまに取り組ませる課題が、その子の記憶力の発達に適したものであるかをご確認ください。
年齢
数字
文の長さ(単語数)
4〜5歳
4桁
7〜8語
5〜6歳
4桁
9語
6〜7歳
4桁
10語
7〜8歳
4桁
11語
8〜9歳
4桁
13語
9〜10歳
4桁
13語
10〜11歳
5桁
14語
11〜12歳
5桁
14語
聴覚的記憶力を高めるための工夫
1. チャンク化(まとまりをつくる方法)
たくさんの情報がバラバラに与えられた場合、思い出しやすくするために意味のある塊(チャンク)にまとめる工夫を学ぶと効果的です。例えば、電話番号を覚えるときに2つの塊に分ける(例:「555-7777」を「555」と「7777」にする)と、ぐっと思い出しやすくなります。
2. 語呂合わせや頭字語(ニーモニック)
似たような情報のまとまりを記憶に定着させやすくします。例えば、アメリカ五大湖(Huron, Ontario, Michigan, Erie, Superior)の頭文字をとって「H.O.M.E.S.」と覚える方法や、日本でいう語呂合わせのような工夫です。
3. 繰り返し(反復)
伝えたいメッセージやキーワードを、まずは声に出して、その後に心の中で何度も繰り返すことも、記憶の手がかりを増やすのに役立ちます。
4. 音楽を活用する
覚えたい情報を歌にのせたり、音楽に合わせて歌ったりしてみましょう。音楽が記憶力を向上させることはよく知られています。あいうえおの歌や数字の歌を使ったり、オリジナルの歌を作ったりするのもおすすめです。
5. カテゴリー分け(分類)
情報を小さなカテゴリーに分類します。例えば、新しい言葉を「人・場所・物」に分けたり、同じ文字から始まる言葉や同じ文字数の言葉ごとにグループ分けしたりします。
6. イメージを活用する
覚えたいことのイメージを頭の中に思い浮かべたり、実際に絵に描いたりしてみましょう。例えば、学習障害コンサルタントのクレア・ジョーンズ博士は、「ピッグス湾事件(1961年)」を覚えるために、「1961」と書かれたTシャツを着たブタたちが湾にいる場面をイメージすることを提案しています。
7. ゲームなどのアクティビティ
楽しく取り組めるゲームをご紹介します。「船長さんの命令(Simon Says)」や、光った色を覚えて押す電子トイ(ボタンを押す前に光った色を声に出させます)、伝言ゲーム、神経衰弱(カードをめくるときに絵の名前を声に出させます)などがおすすめです。
お子さまが情報をより素早く、豊かに思い出せるよう、ぜひこれらの工夫を取り入れて、ワーキングメモリと脳の健康を育んであげてください。
著者: Stacie Bennett