お子さんのことばの発達を促す7つの方法
目次:ことばを育む読み聞かせ、フラッシュカード、童謡、遊びを通じたことばの発達、毎日のルーティン、テクノロジーを活用したことばの発達、手話、言語聴覚士が伝えたいこと...
目次
- ことばを育む読み聞かせ
- フラッシュカード
- 童謡
- 遊びを通じたことばの発達
- 毎日のルーティン
- テクノロジーを活用したことばの発達
- 手話
- 言語聴覚士がすべての保護者に知っておいてほしいことばの発達について
お子さんが年齢ごとの言語の発達目安に達していないかもと不安になったらどうすればよいでしょうか? 最初の心配が落ち着いた後、まずできるステップの1つは、言語聴覚士にお子さんの評価(発達検査)をしてもらうことです。もしことばの発達の遅れと診断された場合、コミュニケーション能力を高めるために言語療法を受けることになるのが一般的です。
しかし、言語療法を受けることに加えて、ご家庭でお子さんのことばの発達をサポートする方法もたくさんあります。例えば、次のような工夫が挙げられます:
ことばを育む読み聞かせ

幼児への読み聞かせは、言葉の音やリズムに親しむのにとても役立ちます。また、読み聞かせは社会性を高め、語彙を豊かにします。絵本を読んでいるときは、特定の物や色を指さすよう促したり、言葉をまねして声に出すよう声をかけてみたりしましょう。
さらに、「バシャバシャ!」のようなオノマトペ(擬音語・擬態語)がたくさん出てくる絵本を読むことも効果的です。オノマトペは発語や初期の言語発達を促すだけでなく、お子さんが楽しく大人のまねをするきっかけにもなります。
フラッシュカード
フラッシュカード(絵カード)はとても人気があり、言語聴覚士のセッションでもよく使われています。また、視覚的な記憶力や語彙力を伸ばすのにも役立ちます。語彙を増やすだけでなく、特定の音の練習や、ことばをはっきり発音する練習にも活用できます。
童謡
「スキダマリンカディンカディン、スキダマリンカドゥー、だいすき!」
おどけて楽しそうに聞こえるかもしれませんが、童謡は幼児の記憶力を育てるのに役立つことが知られています。また、コミュニケーション能力を高めるための素晴らしいツールでもあります。発音や滑舌を助けるだけでなく、新しいことばに触れることで語彙力もどんどん広がります。「ちいさなくもさん」から「スキダマリンカドゥー」まで、お子さんと一緒にお歌を歌うことは、ことばの発達をさらに後押ししてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HFVBHyjjKyc
おうちでお子さんと一緒に歌える人気の童謡:
遊びを通じたことばの発達
お子さんと一緒に遊ぶことは、運動能力や社会性を伸ばすのに効果的であることが分かっています。さらに、研究では遊びと言語発達の間に関連があることも示されています。使っているおもちゃに関連する音を集中的に練習したり、特定の色や物を指さしてもらったりすることで、コミュニケーション力と社会性の両方を高めることができます。
毎日のルーティン
日々のルーティンは単調になりがちですが、実はお子さんのことばと言語の発達を促す絶好のチャンスです。例えば、おむつ替えのときにお子さんの大好きな子守唄を歌ってやり取りを楽しむことができます。また、お子さんがまねしたくなるような面白い音(オノマトペ)を出してみるのもおすすめです。食事の時間には、テーブルの上に見えるもの(コップやスプーンなど)の名前をリピートするよう促してみましょう。
また、これから行うルーティンを前もってことばで説明してあげることで、新しい言葉に触れさせ、言語能力をさらに伸ばすことができます。
テクノロジーを活用したことばの発達
Speech Blubsのような発語練習アプリを使うことも、お子さんのことばを育む有効な方法の1つです。この楽しくインタラクティブなアプリは、子どもたちが音や言葉を発声する意欲を引き出す(語彙を増やす)だけでなく、動画モデリングを通じて正しい発音のスキルを身につける練習にもなります。
手話
お子さんに手話(サイン)を使って見せることが認知能力を高めるという研究結果があります。
なかには手話が幼児の発音やことばの発達を妨げるのではないかと心配する方もいますが、決してそんなことはありません。実際には、手話は子どもの言語体系をより豊かに育み、学習能力の向上にもつながります。お子さんとやり取りをするときは、「食べる」「もっと」「ちょうだい」「ねんね」「トイレ」「本」「読む」などのサインを選び、サインをしながら同時に声を出してみるよう促してみましょう。
言語聴覚士がすべての保護者に知っておいてほしいことばの発達について
言語療法を受けることに加えて、保護者やご家族はお子さんのコミュニケーション能力の発達において極めて重要な役割を担っています。お子さんのことばの発達を大きく伸ばしたい場合、専門家のセッションだけでは不十分です。日常のあらゆる機会をとらえてお子さんと関わりを持つことが、言語スキルの成長には欠かせません。絵本を読む、一緒に遊ぶ、歌を歌うなど、何度も話しかけ、苦手な音や言葉を一緒にくり返し練習することが鍵となります。
そして何より、ポジティブに褒めて認めてあげることが不可欠です。言葉がしっかり言えたときはもちろん、言おうと挑戦しただけでも、その努力を思いきり褒めてあげてください。それが次の意欲につながるだけでなく、お子さんの自信を育むことにもなります。
著者: Anne-Elisabeth Germain