構音療法(発音の練習):保護者のための完全ガイド
専門家はこれを、音を作る運動機能に関わる「語音障害(構音障害)」と考えています。アメリカ音声言語聴覚協会(ASHA)によると、「構音アプローチは個々の音の誤りに焦点を当て…
専門家はこれを、音を作る運動機能に関わる「語音障害(構音障害)」と考えています。アメリカ音声言語聴覚協会(ASHA)は、「構音アプローチは個々の音の誤りに焦点を当て、子どもの誤りが運動機能に起因すると考えられる場合に臨床家によって選択されることが多く、ターゲットとなる音の正しい発音を目指します」と報告しています。
当ブログで深く掘り下げている重要テーマをまとめた「完全ガイド」シリーズへようこそ。今回のガイドでは、構音療法の診断、症状、アプローチについて保護者の皆さまが知っておくべきことをご紹介します。
Speech Blubsアプリを活用した構音療法
1,500以上の楽しく学べるアクティビティを備えたSpeech Blubsは、ご家庭で発音を練習するのにぴったりな方法です。無料トライアルを始めて、お子さまが新しい音、言葉、文章をすぐに身につけていく様子をぜひご覧ください!
ステップ1:構音障害とは?
「構音障害とは、一定の年齢を過ぎても特定の語音を正しく作ることができない状態のことです。音が抜け落ちたり、付け足されたり、歪んだり、別の音に置き換わったりすることがあります。なお、一部の音の変化は方言やアクセントによるもので、言葉の誤りではない場合もあることに留意してください」と、スタンフォード小児保健(Stanford Children's Health)は説明しています。構音障害のサインには以下のようなものがあります:
- 言葉から音が抜ける(例:「がっこう」を「あっこう」と言う)
- 言葉に余計な音が加わる(例:「あめ」を「あんめ」と言う)
- 言葉の音が歪んで聞こえる(例:「さかな」が空気が漏れたような音になる)
- 言葉の音が別の音に置き換わる(例:「からす」を「たらす」と言う)

ステップ2:原因を理解する
言葉の問題には、発達障害、遺伝性の症候群、難聴、脳の損傷など、さまざまな原因があることを保護者の皆さまに知っていただくことが大切です。
また、自分を責める必要はまったくなく、子どもは一人ひとり自分のペースで成長していくものだということも忘れないでください。親の育て方が悪いわけでも、あなたに原因があるわけでもありません。
深呼吸をして、一日一日を大切に進めていきましょう。お子さまもあなたと同じくらい、お話ししたいと強く思っています。
ステップ3:どれくらいよくあることなの?
忙しい親御さんの多くは「自然に治るのでは」と期待しがちですが、実際には何らかの介入が必要なケースがほとんどです。専門家に相談することが第一の選択肢ですが、Speech Blubsのことも忘れないでください!アプリには言語聴覚士の協力のもと特別に設計されたゲームや発話アクティビティが用意されており、専門家の診察を待つ間や、セッションの合間の家庭練習にも役立ちます。
参考として、米国国立衛生研究所(NIH)傘下の国立聴覚・その他のコミュニケーション障害研究所(NIDCD)が発表している統計データをいくつかご紹介します:
声、発話、言語、嚥下について
- 米国では、3〜17歳の子どものおよそ12人に1人(7.7%)が、過去12か月間に声、発話、言語、嚥下に関する障害を経験しています。1
- 声、発話、言語、嚥下の障害がある子どものうち、3〜10歳の34%に複数のコミュニケーションまたは嚥下の障害が見られ、11〜17歳では25.4%に複数の障害が見られます。1
- 3〜17歳の男児は女児に比べて、声、発話、言語、嚥下の障害を持つ割合が高くなっています(男児9.6%、女児5.7%)。1
- 声、発話、言語、嚥下の障害の割合は、3〜6歳の子どもで最も高く(11.0%)、7〜10歳(9.3%)、11〜17歳(4.9%)と続いています。1
- 黒人の子ども(3〜17歳)の約10人に1人(9.6%)に声、発話、言語、嚥下の障害があり、白人の子どもは7.8%、ヒスパニック系の子どもは6.9%となっています。1
さらに理解を深めるために、ASHAが提示する子どもの発音の発達段階(マイルストーン)をご紹介します。下の表は、英語を話す一般的な子どもたちが音を獲得していく年齢を示したものです。2つ以上の言語を学んでいるバイリンガルの子どもは、特定の音の獲得が早くなったり遅くなったりすることがあります。
生後3か月まで
「クーイング」(「くー」「あー」など)の声を出す
生後5か月まで
笑ったり、楽しそうに声を出して遊ぶ
生後6か月まで
パ、バ、ミ、ダのような、おしゃべりに近い喃語(なんご)を話す
1歳まで
ミミ、マンマ、バババなど、長めの音の連なりを話す
3歳まで
単語の中でm、n、h、w、p、b、t、d、k、g、fの音を言えるようになる。
身近な人であれば子どもの話す言葉を理解できる
4歳まで
単語の中でyやvの音を言えるようになる。
s、sh、ch、j、ng、th、z、l、rなどの音にはまだ誤りが見られることがある。
ほとんどの人が子どもの話す言葉を理解できる

もしお子さまの発達がこれらの一般的な目安から遅れているように感じられる場合は、言語聴覚士(SLP)に相談してスクリーニング検査を受けてみてください。早く確認するほど、音韻処理障害など他の原因の可能性も早期に特定・除外することができます。
ステップ4:言語療法は役に立つ?
特に経済状況の変化が大きい昨今では、セラピーを受けることが時間や費用に見合うものなのか悩む親御さんもいらっしゃるでしょう。研究によると、お子さま一人ひとりの状況に応じた適切なアプローチを行えば、多くのケースで効果が期待できることが分かっています。
Pedia Plexは、言語聴覚士について「子どもの個別のニーズを特定するためのさまざまな構音検査を行うことができます。また、口の構造や筋肉を評価し、そうした口腔機能が発話や発音に影響を与えていないかを確認することもあります」と述べています。実際、子どもの音素の発音における課題を特定するための7つのステップが存在します。詳しくは、ニュージャージー州の言語聴覚士ステイシー・ベネットによるブログ記事「構音療法の7つのステップ」をご覧ください。
どの音に課題があるかが分かれば、それらを練習するための実践的なアプローチ、ゲーム、言語療法アクティビティを活用できます。関連するブログ記事もぜひご覧ください:
- B音の構音療法 - 3歳までに習得。両唇を閉じ、唇を「パッ」と弾かせ、声を響かせるようにして練習します。
- H音の構音療法 - 3歳までに習得。息を吐きながら喉を軽くすぼめ、息の音を出すようにして発音します。
- JJ音とCH音の構音療法 - 7歳までに習得。まずは保護者の方が「ジャ、ジャ、ジャ」とゆっくり明瞭にお手本を見せてあげましょう。電車が好きなお子さまなら、一緒に遊びながら「シュッシュッ、ポッポッ!」とたくさん言って聞かせてあげてください。
- L音の構音療法 - 6歳までに習得。「ラ、ラ、ラ、ラ」とお歌を歌いながら楽しく練習しましょう。
- 舌足らず(サ行の誤り)の構音療法 - 息を出して音を出す前に、上の前歯のすぐ裏側の歯茎に舌先を当てる練習をします。正しくできたら、「ス、ス、ス」と続けて何度も言ってみましょう。
- 頼もしいM音の構音療法 - 3歳までに習得。「マママ」という音は、唇を閉じることで作られるため、子どもたちが最初に獲得する運動スキルのひとつであり、初期によく現れる音の組み合わせです。
- NG音(鼻濁音)の構音療法 - 6歳までに習得。「イン」「アン」「ウン」のような鼻に抜ける音から練習を始めてみましょう。
- R音の構音療法 - 6歳までに習得。ライオンのように「ガオー!」と吠えたり、海賊のように「アウーッ!」と言ったりして楽しく練習を始めましょう。
- S音の構音療法 - 8歳までに習得。明瞭な/s/音を出すには、舌を持ち上げて上の前歯の裏の歯茎(歯槽堤)に近づけます。舌の中央に溝ができ、そこを息が通り抜けることで、かすかにシューッと擦れるような音が出ます。
- SH音の構音療法 - 7歳までに習得。お子さまが/sh/の音を出せるか確かめる一番簡単な方法は、唇に指を当てて、秘密の合図をするように「シーッ!」と言ってもらうことです。
- T音とD音の構音療法 - 6歳までに習得。舌先で小さなお菓子などを上の歯茎の裏に押し当ててキープするなど、舌の筋肉を鍛える練習から始めてみましょう。
構音療法に役立つゲームについては、こちらの記事も参考にしてください:
- 構音療法のための子ども向けゲーム6選 - じっと座っているのが苦手なお子さまでも楽しく取り組めるおすすめのゲームをご紹介しています!
もし疑問がある場合や、お子さまの発達が周囲と比べて遅れていると感じる場合は、構音療法について言語聴覚士に相談してみてください。それまでの間は、先ほどのマイルストーンとお子さまの様子を比べる目安としてSpeech Blubsをぜひお試しください。ご家庭でお仕事や家事をする間、お子さまが夢中になれるゲームやアクティビティもたっぷり詰まっています。
著者: Robert McKenzie